マンネリが指摘される面もありましたが、好調にシリーズが続くなか1980年にピーター・セラーズが54歳で急死してしまいます。
その後、1982年に製作された第6作『ピンク・パンサーX』はセラーズの追悼作。未発表シーンを含む過去のセラーズの出演場面に新撮分を加えた総集編的作品となっています。
この作品でクルーゾーは海外での捜査中に行方不明になって終わっています。
その続編の位置付けで1983年に製作されたのが第7作『ピンク・パンサー5 クルーゾーは二度死ぬ』。撮影は『X』と並行して行われました。
この作品はコンピューターで選ばれたアメリカのスレイ刑事が行方不明のクルーゾーの捜査を任される内容で、クルーゾーは整形手術を受けて別人となり、伯爵夫人と暮らしている事になっています。
『X』と『5』には第1作『ピンクの豹』以来となるニーヴン、ワグナー、キャプシーヌが同じ役で出演しました。
1993年には10年振りの第8作となる『ピンク・パンサーの息子』が製作されます。クルーゾーに隠し子ジャック・ガンブレリ巡査がいたという設定で、ジャックの活躍が描かれています。
その母親役で第1作以来のクラウディア・カルディナーレが出演しましたが、役柄は第1作のダーラ王女ではなく、第2作『暗闇でドッキリ』でエルケ・ソマーが演じたヒロインと同名のマリア・ガンブレリでし。
また、ドレフュス、ケイトーも登場、スタークも出演。フランソワ刑事はマランヌが1992年に死去した為、ダーモット・クローリーが演じています。
■シリーズの歴史
┣1960年代
┣1970年代
┗ピーター・セラーズ死後
(C)ピンクパンサー |
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